Landoreaal ランドリオール 15

「騎士道は浮かれた理想主義とナルシズムでできている」

「君は報われない幸せを知らない」

主人公の友人と、後ろのが主人公のせりふ。

主人公は王位継承権第4位(だったけな?)で、貧困街出身の友人との付き合い方を他の友人に突っ込まれています。

貴族の主人公は貧困街の友人が従騎士の訓練に城に行くのを出自を秘密にしてついていっていました。

それはなぜか。主人公の出自を秘密にしていたのなら、七光りは通じないし、私には分かりません。

強いて言うなら、貴族の無形の規則を友人が犯すのを防いだ、ぐらい?でも、主人公も山育ちで貴族の規則なんて知っていそうにないし。

それはともかく、その行動は、貧困街の友人を見下していることになるのか。で、冒頭のせりふであります。

自分の行動を報われない幸せという。貧困街の友人は報いてくれないのを当然とするのか。それって友達を報うこともできないやつときっぱり思っていることで、主人公嫌なやつじゃ。

報われないと断言すると、相手が報う行動をしないとはっきりと思っていることになる。相手の行動を読みきっているというか。

それで、相手は報わないけど相手のためを思って行動するのは、パターナリズムのにおいがして嫌だ。相手の気持ちを自分の想像のうちと考えているところが。あ〜、でも自分のしたことで、相手がどのようなことをしようとも甘んじて受けるつもりかな。

自分が相手の行動を考えず自己満足で動く。

私は自己満足でしているから、相手がどうしようとも甘んじて受けると考えるけど、相手のことを思ってさらに、甘んじて受ける違いって何かな。なんてつれづれと。

ランドリオール15 おがきちか 一迅社 2009