帝国ホテル厨房物語

専門学校講師の母から電話がかかってきた。今まで2時間卒業生の仕事を辞めたいと言う話を聞いていたそうだ。最近私と同時期に入社した人のこういう相談を受けることが多いらしい。

そんなこと言われたって私も転職したいし。

私は究めたいのである。しかし、いきなり今までと違う担当を持たされ、その前任者は転勤。最先端をいっているものだから、書籍から勉強するのも無理。勉強方法がない。

苦労するのが楽しい職業になりたいんですけど、と思いつつボーナスで誤魔化されるんだろうな、やっぱ。

この本を読みまして、自分の職業に対するゆるぎなさがうらやましいし、目指せる上がはっきりしていることが羨ましい。

最も、洗い場で鍋からソースをなめて勉強しようにも、最初は鍋を塩をかけたり洗剤をかけたりしたあと渡されて勉強できなかったそうです。

いや、帝国ホテルって超一流じゃなくて一流どころだと思っていたんですが、レストランは戦後フランス料理の第一人者だったそうだ。

テレビに出るのにも最初ちょっと葛藤があったみたい。

ちなみに、戦争中何度も負傷したそうだが、本自体に暗い所はまったくなかった。苦労がなかったわけではあるまいに、そこが気になると言えば気になるところ。

帝国ホテル厨房物語 村上信夫 日系ビジネス人文庫 2004