青い花 1〜4

少女コミックを読まないので、この恋愛が異性愛と比べてどうこうというのは分からなかったが、一読した感想は女の子って難しい、でありました。

表現方法が直線的じゃないというか。スパッと割り切れと思った。

もっともこれは女の子同士云々じゃなくて、森奈津子を思い出すに、相手の気持ちを慮って告白を我慢できないその子の高校生ゆえの幼さではないか。

それから、相手がどう思っているか分からないけど踏み込んでみたい欲求は、同性愛だろうが異性愛だろうと変わらない。

だけど同性愛のほうが、相手に受け入れられない可能性が高いんで、相手の行動結果にどきどきの度合いが高くなる。

どきどきして人生の充実度は高そう、恋愛の駆け引きは楽しそうだなと思った。

私は橋本治ファンなので、青空人生相談所でいうところの(言ってない)、同性の壁を越える魅力を手に入れてやるぜ、と決意を新たにしたのでした。

青い花 1〜4 志村貴子 太田出版