国境なき弁護士たち 知られざる国際弁護士の光と影
日本側が契約条件に違反したからといって、スペイン側はただちに契約を解除するわけではない。
ただ、契約違反の状況を作り出し、いざとなればいつでも解除できるオプションを確保しておく。
契約が自分の利益に合致する場合は些細な契約違反は放置しておけばよいし、日本側のノウ・ハウを吸収しつくし、契約を続けるメリットがなくなった場合は、義務違反を理由に契約を解除すればよい。
6分刻みに業務日誌をつけ、朝4時起き。朝から晩まで働いて、報酬は会社役員並み。(いや、たいしたものだと思うけど)
一生懸命働いて、独立する頃にはぽっくりいっちゃう事もある。
ストレスが甚だしい、何事も疑ってかかる仕事だし、楽して儲かる仕事なんてないと思い知らせる。
10年前の時点でバブルの後遺症で仕事がなくなった影響からちょっと回復気味で、今はどうなっているんだろう。
都落ちという言葉が使われるくらいだから、地方蔑視、地方で生きる道は残されているみたいだけど。
国境なき弁護士たち 矢部正秋 産能大学出版部 1997