最遊記外伝4

う〜ん、物語の構造的に、本編以前の話だから、始まりのきっかけをかくだけで正しいのかもしれない。

けど、やっぱり10年前に考えられた話だな、と思う。

ちょっと投げやりな青年が生きる意欲を持って、これからどんな困難が待ち受けているのだろう。

ワクワク、なのに、前向きになったきっかけの子が陰謀に巻き込まれて、助けるために死んでしまう。

10年前は反抗期の気持ちがよくわかったし、前向きになるところに共感をおぼえた。

でも、今は現実の困難にどう立ち向かっていくのは当然で、くじけそうになる気持ちと頑張ろうとする気持ち、燃え尽きない程度の頑張りでいいのかというところに興味が移った。

この話は主人公が壁にぶつかって試行錯誤する前に玉砕して、普通は人生続くから、とちょっと興ざめ。

もちろん構造的に仕方のないことだし、その手の興味は、転生したその後の課題で満たすとみるべきだろう。

しかし、最遊記ってそんな話だったっけ。天竺へ行くことに逡巡はしない、迷いのなさが面白くなかったような。

ちなみに竜王ゴウジュンこと終君(だったよね)も重要キャラです。

最遊記外伝4 峰倉かずや 一迅社 2009