植物図鑑

男の子の前に美少女が落ちてくるなら女の子の前にもイケメンが落ちてきて何が悪い!とある後書きに圧倒される。

結婚するには、男は金、女は顔が重視されるとは聞くが、この本はどこまで原則に忠実なのか。男子と女子の非対称性はあるのだろうか。

男はイケメン。女は料理せず、男が料理がうまい。男は最初無職だが、アルバイター後に大学の助手。

最後までアルバイターでいたのならば、経済性を求めない女子のハシリとして、長く記憶にとどめただろうに少し残念だ。

いや、ずっと一緒にいることを女が想像した時点で男がアルバイターだったので、単に最後の詰めが甘かっただけなので、アルバイターの諸君、面はともかく、時代は君たちに味方する流れになっている。

さて、私はドラえもんの面白さが理解できないし、落ちもの系のアニメ、漫画は見ない。

努力なしの読み物は少し苦手だが、この本が楽しめたのは、料理の材料に次何が出てくるのか楽しみだったのと、料理がおいしそうだったから。

うまく興味をつなげられたなと思います。

でも、ラヴラヴで、私にとっては巡礼(http://d.hatena.ne.jp/akizu/20090830/1251634929)で書かれたディスコミュニケーションに興味があって、その克服方法を描いたほうがカタルシスがあったかな、とないものねだり。

それはともかく、無職の男性、女性の胃袋をつかむ練習をしたほうが無為に時を過ごすよりいいかもね。

植物図鑑 有川浩 角川書店 平成21年