正しいエンタメ。
作者がテーマにどんな答えを出すのか、気になる書き方はされていない。
ただ、一話にひとつはこれはっという場面があってそれを読むのが楽しい。
カールがねーちゃんに反撃する場面は、なんでこれが15年前に書かれて現在のスタンダートになってないんだ、と思う。
誘拐されるリーレンの口先三寸、この台詞をさもありなんと説得力ある形で提示できる作者の筆力がすげ〜
それから今回主人公が巫女に不吉な予言されて切り返す台詞は、カリスマなければただの世間知らずにしか今まで見えなかったのだが、名誉挽回の兆しになるのか。
花咲ける青少年3 樹なつみ 白泉社 2009