花咲ける青少年2
伏線を張りまくる嵐の前の静けさの巻。
主人公の父が王様の隠し子だったことが幼馴染にばれます。スピード感がよいです。
「おそらくハリーはマハティ国王の私生児だ。(省略)だが私は反対だ。54年前のことなどもうほとんど証人もいない。花鹿のためにもラギネイとのつながりは絶つべきだ」
さしわたり物語の隠れた推進力を提示されましたが、父親の意図に幼馴染がどこまで迫れるのか。
父親の意図に気づくだけでなく、親父の読みを超え、事態を自分に都合のよいよう動かすプレイヤーになれるのか。
お姫様を手に入れるには怖い鬼を倒してから、とゆーのに期待しています。
それから少し登場人物のカリスマの描きかたが一様なのは気になります。
確かにカリスマだから、なぜか人を動かすことができるのも分かりますが、カリスマ人物が多くて、人物パターンに変化がない。
血縁を示すにしても、そこまで似すぎていてはワンパターンです。
悪女になりきれなかった悪女はよかったと思うので、これからの巻で書き割り通りの人物達に予想外の行動を起こしてもらいたいです。