1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編

まるで砂糖菓子でできたようなお話。ハートウォーミング。

短編の中には広く人口に膾炙している話も散見されます。

私は感動系よりくすっと笑う系が好きで「多忙な株式仲買人のロマンス」がよかった。

ありえない話なんだけど、ミスリーディングに見事にひっかかりました。

下世話な好奇心にひっぱられて、一気に読み終わりました。

でも、アメリカで忘れられた作家になったこともあるといわれて納得するところもあります。

これを読んで人生が変わる、人間について深い洞察が得られることはない。

時の重みに耐えられる読む楽しさのある話は23編の中に1編ぐらいは見つかるかもしれないけど←それってたいしたことじゃん

1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編  O・ヘンリー
光文社古典新約文庫 2007