彩雲国物語 黄梁の夢

(・・・・・・まさか好かれていたとは思わなかった)
いつもじっと見られているのは知っていたが、命を狙っているのかと思っていた。

個人的なツテで、ありえないほどすごい最強軍が動くのですか、む〜。

メルヘンチックなところが無きにしも非ずですが、本編のほうはちゃんとしっぺ返しがあって断然読みやすくなったので、今回の番外編のノリはスルーして楽しみました。

最初の短編の犯人、誰かと言うことも考えさせない勢いがあり、最後にあっと驚くどんでん返し。

登場人物から引き算すれば、分からないこともなかったと思いますが、冷静に思い返す間を与えない円熟した筆運びに乾杯。

ちょっと心に残る言葉もあったりして、後の二編は本編の設定の開示以上のないお約束通りでしたが、いやキャラ小説だからそれでいいのだ!

彩雲国物語 黄梁の夢  雪乃紗衣 角川ビーンズ文庫 平成21年