シャングリ・ラ 上下

加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。

しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!

CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。

一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴出していた。

少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。   (裏表紙より)

一言で言うと、煮えたぎる熱い情熱!

どこをとってもみっちり中身が詰まって、しかも展開が早い。

たぶん良く考えたら、突っ込みどころがあるんだろうけど、よく考える間を与えない勢いがある。

読むのをやめるきっかけがなくて、何度も読み返してしまった。

シャングリ・ラ 池上永一 角川文庫 平成20年