西の善き魔女1

フィリエルの手をつかむと、マリエはワレット村を抜けて一歩を踏み出した。慣れない数杯のアルコールも、実のところはかなり二人に力を与えていた。

北の荒野に住む少女が伯爵家の舞踏会へ行く。会当日に渡された首飾りは失踪した王女のものであり、少女は女王の孫娘だったことが明らかになる。

初めに出たのがC☆NOVELSファンタジアであったこともあり、ラノベの展開。

でも、あっさりと親しい人が殺され、甘い雰囲気は一気に緊張感をはらみ、そのまま突っ走ります。

異端の研究をしていたと知ったとき、父親は南の国へと失踪しています。何故父親の研究が、禁じられているのかはとりあえず棚上げ。

直後になぞの組織にさらわれた幼馴染はどうなるのか!

SFだってことは、聞き及んでおりますが、シンデレラなどの童話が一部の貴族の知るところで、一般に膾炙していないのは、なんの伏線か。

図書館で全巻まとめて借りてくればよかったと猛省。

西の善き魔女 荻原典子 2001 中央公論新社