カメレオンの呪文 魔法の国ザンス①

あえて言えば、ハンフリーはそれを知っているから、結婚しないのだ

飽きる前にめまぐるしく場面が変わる。事前に伏線がはられているが、普通では次の巻まで引っ張っていいようなさわりで終わりそうなネタまで、答えが出される。恋人の秘密から世界の秘密の推理まで、惜しみなくネタが投入される。

人物が定型的で、重くならず、キャラ萌えできる。アイリス萌え。一皮むけばいい女になるぜ。次巻も読もう。

人物はある種のパターン描写なのだが、その人物にこの要素を加えるとどうなるのか。あるいは、この要素を持つ人物がある場面においたらどうなるか。といった点はちょっと若者には目新しい視点で、特に女性に関しては勉強になりました。

カメレオンの呪文 魔法の国ザンス① ピアズ・アンソニイ ハヤカワ文庫 1981