生きる意味について

スゴ本のデイン氏少年時代の疑問への回答を少し


生きる意味について考えているわけですよ。

自分に嘘をつかない生き方。

英伝に「思想なんて生きる方便だ」と言い放ったキャラがいて、

死ぬかもしれないけど海に出続ける漁師がいて。

死より重視すべきものがあるのか。

あああ、欺瞞のにおいがする〜と戻るわけなんですけど。

何だか久々にスゴ本のブログを読んだら、やっぱりおもろいわー

戦争と平和」読もうかなっと。

で、神谷美恵子の「生きがいについて」の感想

生きがいについて (神谷美恵子コレクション)

生きがいについて (神谷美恵子コレクション)

そもそも「人生は生きるに値するか」や「人生の意味とは」という前提からしてずれている。「値する」や「意味」という言葉に付随するのは、「価値」という概念だ。この問いから発すると、人間の存在意義は、その利用価値に左右されるのかといった功利的な見方になる。すると、いかなる価値基準であれ、有用でないと判断された存在は、「生きるに値しない」となってしまう。身体的なところから始まり、能力や意志の多寡によって、「生きる価値」は決まるのか?否だろう。

 そして、人生に「意味」を求めようとすると、生きがいを有用性というモノサシで測ることになる。このモノサシ、意識するしないにかかわらず、他人や社会の中で経済性や文化的価値という名で比較され、コンプレックスを生み出す負のループに入り込む。本書が一旦はまり込んでいる誤謬は、「生きがい」を「生きる価値」にしていることが原因だ。他人と比較されうる「価値」ではなく、一人称の有りがたみ、「甲斐」はそれだけで当人にとって幸せになれるものなのに、両者を一緒くたにしてしまっているのだ。もちろん著者は、分かってやってる。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2014/08/post-e7e5.html

私は、

人生が全て合理的でいいかと言われると、他人にとって価値の無いものを追い求める時間こそが、生きている意味だろ。

余暇時間なんてそんなもんで、合理的すぎる人生なんて貧しい。
http://d.hatena.ne.jp/akizu/20150110/p2

と書いているし、たぶん「他人にとって価値のないものを追い求める」=「甲斐」と言っていいだろう。

デインさんの突込み第二点もまあデインさんならそういうだろう的であるし、私がいまいちこの本を一度読んで印象に残っていない理由が分かったりしたのだが。

ああ、でも、デイン少年の突込み、

「病気になったからこそ、生きがいに気づき、心ゆたかになった」だって?では、心が豊かでない人は、大病に罹ってないからなの?社会からの疎外感や劣等感を克服していない人は、「ほんとうに生きる」に相当しないって?

病気になって社会から疎外されないと、というか、生きる価値なしと烙印を押されたものでないと分からない境地はあるのよね。

「ほんとうに生きる」とは言わない、本当でも偽物でもない、ただそういうもので、その人の人生で、烙印を押されないで逃げ切れる人生はラッキーですよっと。

自分は生きる価値がないと断ぜられるのに、自分一人で開き直るのは
難しい、だって自分はジャッジされる側であるのだという時に、寄り添ってくれる神谷さんはとても大切なのである。

肯定される他人がいないところで、「甲斐」が大事だと言っても負け惜しみになってしまうのである。大概の人は社会的な生き物なのである。

皆で好きなこと追い求めたらいいんじゃね、と確認し合うのが大切なのである。

一人で他人(の価値)をいらないと断言して歪まないのは、他人が当たり前にいる環境だからなんだよね。

私も病気の痛手から回復するのに、7年ぐらいかかりました。微妙に他人の顔色を伺ったりして。

というか、デインさんは妻子がいるしな。

自分の命を賭す物がはっきりしていて、というか大きな物語でもないんだが、自分の生き様を規定するに及ばない私はまだ青いか。  

まあ生き様を規定するというか、単に「自分に嘘をつかない生き方」というか「損をする生き方」、正直に生きるとはどういうことか、考えている。

[追記]
では、この死ぬまでの時は、何のためにあるのか? それは、幸せになるため。人生は、それを使って幸せになるためにある。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2014/12/post-9aec.html

うーみゅ、人によって幸せの形は違うとして、幸せに生きる選択ができるのも贅沢なような、少し考えてみる。

また、幸せになるという選択肢があるには幸せにならない選択というのがあるから際立つ、んでもって幸せになると思った選択肢ばかりを選んだ合理的な人生が楽しいか?

目標を定める生き方をどう思うか。
http://d.hatena.ne.jp/akizu/20141213/p2

選択してもしなくても人生塞翁が馬。

選択する、しないの反対はときどきする(こだわらない)?

何だか長くなりそうなので別建てで考える。