真理
「これは私の趣味です」と言ったら、ヨーロッパやアメリカやロシアでは、その先の議論が止まるのです。(略)
そうすると、世の中の問題を、これは矛盾なんだ、あるいは対立なんだと考えずに、解消できない差異としてあるのだと捉えて、そのちょっとした差異をみんなで楽しんでいこうじゃないかと考えたのが、ポストモダニズムでした。
ただ、これは既存の体制というものを是認して行く方向で機能しました。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/07/31
- メディア: 単行本
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なぜ本を読むのか?
好きだから、で理由になるのか、MAPを作るのはより深く読み込むためである、と書いた。
この「MAP」に「学問」を代入して成り立つのか。
「学問」というのはこの場合、大学で欧米での学会、みたいのを指す。
小室直樹が言っていたような(?)
で、そこで流通する物でない紛い物を信じて、というか、
疑似科学と科学は流通する経路としては同じ、というか、
新聞を読んでいない人とは常識が違って話が通じにくいというか、
自分が見た物でない、全く見知らぬ他人が繋ぎ合わせた言葉を前提とするのも妙なことだ。
佐藤優がアホなことを書いたとか、文脈を確認したわけでないので鵜呑みにするわけでもないが、
一事が万事となるか、であるが、誰もが専門外のことについてはアホである。
私はポストモダンな頃に幼少時を過ごし、真理を追い求めたいが真理の設定が上手くできない。
私にとっての真理はあるが、それはあなたにとっての真理ではない。
で、あるならば、説得力のありそうな意見は取り込んで、それ以外は見ないふり、
って、思想は薬と同じで、役に立てばそれでよろしいの日本教から脱することができていないな。
欧米の学会というか、学問の芯を感覚として理解できなかったのも痛いかな。
間違いと正しいが演算されるような裁定の根拠の設定は、私にとっては難しい。
「自分が間違えたのなら、なぜ間違えたのか検証して、二度と起こらないようにする」と言われたのなら
私は信じるものを間違えたからで、信じる根拠というのも勘である。
知ることを面倒くさがる反知性主義と近しいところにいるのだろう。
(あれ、一つの本を繰り返し読みたい話がどこかに行った。トラやんをじっくり噛みしめたい)