山本周五郎
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その心情だけを率直に言えば、野中広務に武士の生き様のような共感を覚える、ということだ。おそらく文藝春秋から、本人による政界の暴露本のようなものが近く出版されるのだろうから、沈黙の美というものでもあるまい。
それでも、今回の引退は負け惜しみというより、武士というものはこうして諫言に腹を切るものだという印象を受けた。
ストリーは違うが山本周五郎の描く原田甲斐や阿部主水正といった人物を連想する。山本は大衆文学なのでやや甘っちょろいヒューマニズムをまぜてしまうが、政治のなかに生きる人間のある過酷さはうまく表している。
過去ログ、7年ぐらい前に通読して、放ったらかしていたのだが、今も読める。
てか、確かに現在の目からおかしいところがないかチェックできたりして、長く続けるのはブログの価値である。
(私のブログも5年目だが、ここまで積み上げるものはないな。人によりけり)
山本周五郎に触れた文が書き始めの頃にあったなんて、見落としていた。
主水、確か読んだはずだったが、どの話だったか