農政の転換
ひと月ほど前、JAの人と車で圃場を回っていると、途中で呼び止められた。
その人は、ソーラーパネルを置くと放棄地を整備しているところであった。
「今年の米は30キロ4000円、盆すぎると3000円になるだろう。農家を止めろって言ってるのか」
JAの人はしばらく聞いていたが、話もそこそこに車を発進させた。
「安倍総理の方針なのに、一指導員にどうこうできることではない」
粉モノ屋は小麦が安いので、成り立ちやすいそうだが、米は高いと言われる。
でも、規模が小さな農家が儲けられるほど高くはない。
赤字でも3000円ならまだ作るかもしれないが、2500円になったら外で買うようになるだろうということらしい。
80才オーバーの人が、息子が帰ってくるのなら、機械を新調したいが800万円かかると考えると、一生分米を買えるとも言っていた。
以前にいたところにいた日々雇用さんはすでに赤字だと言っていた(が自分で作りたかったらしい)
我慢比べをさせるつもりなのだろうか。
営農指導員は農協の値段より、少し低い値で個人販売するので、値が下がっていくのだとも言っていたが、
TPPを含め、政府は農政の青写真をどう描いているのか、
取り返しがつかなくなるのではないのではないか、頭の悪い身としてはベスト&ブライテストを危惧する。
(国民をアホにするのではなく、国民に選択させてもらいたい。みんなが農家をいらんというのなら、諦めもつくが。どこを目指しているのかはっきり言ってくれないかな)