ましろのおと8

ましろのおと(8) (講談社コミックス月刊マガジン)

ましろのおと(8) (講談社コミックス月刊マガジン)

エンターテイナーの田沼総一
マニア心をくすぐる澤村雪

焼酎は飲んでいって味が分かるようになったと水野良が書いていて、

食は味が分かるようになるまで3代かかるみたいな話か、見たく思った。

有川浩は「シアター」で、初心者の客向けの作品を小馬鹿にする分野は衰退するみたく書いていた気がするが、

場数を踏んで、素晴らしさが分かる分野っツーのは多分ある。

とある魔術の黙示録は面白いが、それを人生一番面白いというのは少し恥ずかしいというか、通向けの作品が普通重く見られる。

しかし、「ましろのおと」においては、

玄人受けもしくは一部からの「私は好き」で終わる可能性がある。そういう奏者は傷つくだけで大会には合ってない

と、通向けの主人公の音楽は否定され気味である。主人公は

聴いている人の反応が何よりの教え

系統に進むつもりらしいが

素人の客相手に何学ぶってな?

と、その母に突っこまれている。

エンタメで人受けしている人を見ると、うらやましく思うのは分かるが、主人公の技術が高みから落ちるのはもったいない気がする。

ましろのおと」の大会で出てきたのはエンタメ系統が多かったのであるが、独りよがりを追求していくキャラが対比として一人ぐらいいてもいい気がする。

(個人2位の子に焦点が当たる日が来るか)

てか、10代も半ばで自分の音があるってすげいよな。と千住文子のエッセイを読んで。


で、主人公は三味線で食っていくことを決めて、高校辞めるのか?

そこまで認められていたら、それもありなんだろうけど。