アメリカなう。
- 作者: 小国綾子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/03/16
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
日本と違うアメリカに驚き(笑い)、日本の変な習慣を思い出し(笑う)。
笑うと言ったって、作者に毒がないため、押し付けがましく、
「ねぇ、面白いでしょ、面白いでしょ」「へぇ〜、そうなの〜」みたいな感じで軽く流せる。
アメリカでは、花見でもキャンプでも、自分ちのバーベキューはともかく、野外でアルコールは禁止されている、とか。
野球でスランプになった子供は100ドルでコーチに個人指導してもらう、とか、保安官は今でも現役、とか。
へぇ〜。
ちょっとカタイところでは、オバマをイスラム教と思っている人24%(タイムの世論調査)に跳ね上がった時もある。
オバマを社会主義者と考えている人55%(ある世論調査)、サンプル友人のエドは大きな政府が大嫌いということらしいが、その視点から見たら、日本の国民皆保険、終身雇用、結果平等大好きで格差社会だ嫌い、は、立派な「社会主義国家」?
オーラルセックスが駄目という系の時代遅れな法律がまだ残っているのは、わざわざ「オーラルセックス合法化」と州の議員が唱えたら、保守層を敵に回しちゃうから、何も言わないので結果として残っちゃうというところらしい。
著者はアメリカを面白がり、日本を面白がるが、決して嫌だとは言わないし、逆に誇ったりしない。
(日本食が食べたくて煩悶するけど)
ニュートラルで読みやすいが、逆に感情的に本音を語ってもらったほうが、親近感もわいたかな、という気もする。
そこを出さないのが、大人の余裕ってやつかな。ソフィスティケイテド(?)みたいな。
私はどっちの人になりたいのだろう(←結局そこか、に行きつく)