35歳までに読むキャリアの教科書

明らかに自分の動機とは異なる会社に5年以上在籍したことは、むしろ長すぎたくらいだ。

この本に書かれている人は転職によって成功した事例ばかりである。

転職前の業界のあり方に疑問を感じ、脱出後、前の会社が倒産したりする。うまく逃げ切れたな、みたいな。

新天地でやりがいと収入両方を得る。

300人もインタビューしていれば、失敗事例もあったはずだと思うのだが。

直近は下がっても、そこで身についたキャリアの価値が高ければ、より業界内で通用するようになって数年後には回収できるからだ。

予想どおり逃げ切った人もいれば、逃げ切ったつもりで、こけてしまう人の事例もみたかった。

それから、この本の中では収入アップを目指して当然だが、やりがいと収入を天秤にかけ、貧しくても楽しいキャリアを積んだ事例が1件もないのも気になる。

(日本一の中小企業を3カ月で見切って公務員になった私の近隣の人は、それもどうかと思うんだけど。

中小企業のほうが海外とからの物品輸入とか頭の使いがいがあったのでは。

てゆ―か公務員言われるほど給料ないよ)

天職とは人生の選択で、選択の結果の変化、選ばなくて無変化はいいものも悪いものもあって当然だと思うんだけど、いいことばっかり書かれると、書かなかった部分が超気になる。

とはいえ、自分の転職したい病が再発したので、その気にある人を動かす力はあった。

東京行きたい、東京行きたいと家で愚痴っていたら、母に説教されますた。