華の皇宮物語 帝の花嫁

いや〜面白かったです。

何が一番心に残ったって、皇帝が初夜の練習を南極一号でするところ(笑)

普通年を取った女官じゃないのかな。という突込みをしてはいけない。

童貞、処女で結婚するのが一番幸せ…なのか。

とにかく、後宮であっても結ばれるのは心が通い合うまで皇帝はお預けであることを決意する。

一方で皇帝を気に入り初夜を迫った皇后はいやな性格を付与される。

どんだけ古式ゆかしいんやねん!読んでてめちゃ楽しいです。

普通、現代っ子は迫りそうなもんだが、いったいどこを読者層としているのであろう。

ティアラ文庫は草食むっつりスケベ男子が読むものだったのか、とまで思ってしまいます。

ま、南極1号(お人形)相手をまともに書くぐらいだから、ニャンニャンを書くのが目的じゃなくて、あくまでエロを書いたからあとは自由にやっている。力量まるわかりで作者にとってたぶん書きがいのある文庫になっております。

ちょっと気になるのは、皇帝が廃止することがそれって別に国全体の優先順位で言ったら低いんじゃ,ボンクラ?ってことですが、勢いに押されて無問題。

それから、前作とは違い、エロ描写も具体性がなく、シチュエーション萌えです。主人公はほっといて、宦官に蹂躙される誇り高い警備の少将萌え〜

ごちそうさまでした。

華の皇宮物語 剛しいら ティアラ文庫 2009