若者はなぜ3年で辞めるのか?

年収400万になるのは40才な私は、(ッて今年給料増えたはずなのに手取りは昨年のままかよ、なぜっ)、家族にうざがられながら転職したいとぶつぶつ言っているのでございました。サービス残業の巣窟だし。

しかし困ったことには、仕事の裁量が会社の中でもでかい部で、(採用されたルートからすると部長には絶対なれないが)毎日忙しく充実して、このまま下っ端の仕事が続いてもよいかな。と思わせられてます。

で、3年で転職に成功する人はいるのか、現状を知りたくてこの本を手に取りました。

若者批判本かと思いきや、副題が「年功序列が奪う日本の未来」で、若者かわいそ本でありました。

大企業でも30代で序列が上がらない=給料が上がらない、下っ端仕事のままという先が見えてきている。

閉塞感が強まり、メンタルな人が増えている、と。何も考えずにレールに乗ったつもりで、レールを外される、そもそもレールなど最初から保障されていなかったのだ。

昨日の「巡礼」にも通じますが、自覚しない重要な選択肢の浮上に気がまいります。

現在の給料の見通しも良くないのに、さらに悪い事態の想定もせねばならない、とな。かといって転職も。

だが、転職の理由が「社風が古い」「もっと面白い仕事がしたい」程度の漠然としたものなら、それは転職によって解決する可能性はむしろ低いだろう。(中略)

彼ら"転職後悔組"に共通するのは、彼らが転職によって期待したものが、あくまでも「組織からの役割」である点だ。

言葉を換えるなら「もっとましな義務を与えてくれ」ということになる。

同期の根源が内部ではなく外部に存在するという点で、彼らは狼たちと決定的に異なるのだ。

私は動機外部組だ。悪いこととは思わないが、やっぱりこの辺で手を打つべきか。迷いは晴れないのであった。

どっちを選んだほうが実りが多いかなんて先のことは分からない。

悪い目が出ても自分で決めたことだからと諦めがつくようにするにはどうすればいいのか。

諦めた選択肢に未練が残らないよう、良く考えて自己決定する、しかないのか?

なんつーか、未練が全く残らないなんて無理。ないものねだりで人類は発達したんですよ(BY極道くん)←逆ギレ

ペトロニウスさんのいうところのもうひとつの並行世界というアイデアが身にしみます。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 城繁幸 光文社 2006