ブラック・ラグーン シェイターネ・パーティ

こんな私が柄にもなく、あの素晴らしい夕日をもう少し眺めていたいと思ったのさ
それほどに嬉しかった。心から祝杯を掲げたよ。何せ彼は来なかったのだから」

かつての戦友とは道をたがえた。彼を説得できなかったが、そのほうが仲間意識が保て、嬉しい。なんかめちゃくちゃな論理ですが、これを雰囲気じゃなくて、ちゃんと論理的に読む側を説得できたのだからすごい。

あくまであけっらかんと人が容赦なく死に、テンポが早く心地よい。本編でいうと、私の一番好きな贋金つくり編に似ている(様な気がする)。

でも著者独自の味付けでより喜劇色がある。現代の忍者がでてきて、これが笑わせる。チャンがおいしいところを持っていった。「マスター忍者」かっこい〜

設定魔的には、バラライカのやけどの由来や本名、バラライカやチャンの上司の名前が分かって満足。

著者、虚淵玄の書いたFate/Zeroの購入を決心するきっかけになった。

ブラック・ラグーン シェイターネ・パーティ 虚淵玄 ガガガ文庫 2008