勝ちたければ現場をつかめ!
そこで気づいたことは、彼女たちは何が売れるかなんてことにはこれっぽっちの関心もなかったということだ。そんなこと歯牙にもかけちゃいなかった。
それより、何を売りたいか?その一点からすべてが発想されていた。
その裏には、自分が買い付けた商品で時代のファッションを変えてやろう、新しいトレンドを生み出して世界中の人をあっといせてやろう……彼女たちの会話からはそんな言葉しか聞こえてこなかった。
自分は仕事とどんな関係をつくりたいのか?
小手先のビジネス本ではなく、根本的なことを改めて考えさせられた。
おとといのことだ。専門書にもネットにも載っていない。
この分野は上司が詳しい。
しかし、上司に聞いて減点されるより、あの人に電話したほうが、と5秒ほどマジで考え込んだ金曜日。
別に出世したいわけでもないくせいに、私は完全に上しか見てない←我ながら少しショックだった
著者はバーニーズ(アメリカの有名な百貨店)に出向していた時、そこのバイヤーの姿勢に刺激を受けた。
別のページで、女性は男性と違い出世志向でなくて、「いい仕事をしたい」仕事志向で、仕事を通じてどう成長するかという点にピュアだとあった。
グサッとくる。
最近同期や先輩と差をつけられていると思うのは、彼ら、彼女らは、社をどうしたいのかという視点で熱く語れるのである。
自分は上からの仕事をやり過ごすだけで汲々としているのに。
自分がムーブメントを作れる側になれたら楽しいだろうな。
もし、あのとき3坪のバーゲン売り場に藤巻がいなかったら?もし、現場じゃなくて本社にいたら?
こう考えるとぞっとするね。
たぶん、100パーセント、誰かコンサルタントの先生が書いたマニュアルを受け売りして、「みんな、売れる売り場はこうやって作るんだ」なんて説教してると思う。
そのわりには、「藤巻さんの言うとおりにやると全然売れませんよ!」なんていつも叱られたりしてね。
社の本筋、営業もどきは実はコンサルもどきだったりする。
その中で今私がいるのはまじりっけなしの現場だ。
ここで吸収できることは全部吸収する。
そこで、同期と張り合える意見を持てれるようにするのじゃ〜(あれ、また内側視点だ)
なんて、母は3月に異動があるっていうけど。
あと心に残ったこととしては
「いま、何が楽しい?」
「最近、感動したことは?」なんてね。
「えーと、えーと」沈黙が続くような人は、感動のない生活を送っているか、物事に対する感性アンテナがさび付いている証拠。
自分の仕事は著者ほど感性を言わないかと思ったりしたが、コンサル的仕事にはあったほうが良い。
中小企業診断士の勉強時間が重くのしかかるが、午前10時の映画祭は終わったし、街歩きや昼食を外でとることを心掛けてみようかな。
- 作者: 藤巻幸夫
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