会社員の父から息子へ
- 作者: 勢古浩爾
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/10
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
息子たちに対して、こんな男の息子に生まれてきて不憫だ、済まないという思いがどこかにある。
だからといって、君たちはもっと「立派な父親」の元に生まれてきたらよかったかもしれない、と思っているわけではない。
それでも、やはり、私の息子であることが一番なのだ
なんか行間にあふれる真剣みに圧倒された。
「男の生き様」にこだわる姿は、滑稽にも思えるが、そんな外部評価なんて著者は気にしないだろう。
笑わせない迫力がある。
「勢古さん。おれ、なんでこんなに必死になって仕事しているのかと思ってたけど、わかったよ。
おれ、勢古さんにほめてもらいたいんだよ。」
・・・・・・。思いもかけぬ言葉にうろたえた。(中略)不覚にも涙が出そうになった。
自分の生き様を考え直すに、ここまで人に言ってもらうのは無理だな。
結局、いい人間がいい仕事をする。
重い言葉だな、と。
自分も真面目に仕事に向き合う時期なんだろうし、読むタイミングがよかったと思う。
最近仕事に情熱を失っている人に読んでもらいたい本である。