イタリアを知るための55章

「人民の家」とはイタリア中北区部を中心にして全国に1千カ所以上存在する、イタリア独自の市民層の自主的文化組織である。

起源は19世紀半ばの「相互扶助協会(SMS)」や「チルコロ(サークル)」にさかのぼることができる。

人民の家に共通するのは
(1)建物を含む施設・設備の大部分が、地域の勤労市民層のカンパと自発的労働奉仕で建設されたこと

(2)その日常的運営も基本的に無報酬のボランティア活動によって担われていること。

(3)略

(4)バール(パブ)をはじめ各種スポーツ・レクリエーション組織をもち、低料金で自由料金を過ごせる「憩いの場」であること。

(5)略

とゆ〜のが一番おもろかった。

1999年の本で週35時間労働の余暇の過ごし方として、人民の家は大きな転換期にあるそうだ。

宮台真司、(勝間和代?)の言うとおり、やっぱり市民活動は午後7時にみんなでご飯を食べられることから始まるのだ。←言ってない

自分も毎日サービス残業2時間ですが、疲れてプールに行く元気もないし、本を読むのとネットするのと勉強するのとを両立させる時間がないし、5時チンで帰れる仕事にあこがれる。

その他、古代ローマ文明以前にイタリアの地で繁栄した最初の都市文明、エトルリア文明のこととか、判事を買収しても政治家になって免責を狙い実際首相になったベルルスコーニ首相とか(野党リーダーになって有罪判決)、小中学校は1クラス25人、学級担当教師は3人とか、あともちろんマフィアのことなど勉強になりました。

(追記)ベルルスコーニ首相ですが、はてなキーワードによると、結局無罪になったようです。いや、結局かどうか、そもそも有罪判決の件もこの本以外に裏はとってないわけですが。