デルフィニア戦記1〜2

報酬目当ての見方ほど当てにならないものはない。

彼らには心を許さず、あくまで一時しのぎの道具として使うべきである。

なぜなら彼らは敵がそれ以上の報酬をしめせば簡単に寝返るからだ。

魔術師オーフェンの中で、なんとか君は自制心がない。

目の前にケーキを出されて我慢できない子供のようだ、なんてことが書かれていたが、自分の自制心も子供並です。

カナリアファイルを読んで失敗したと思ったのは、最終巻を最初に読んでしまったことだ。

とばした巻を読んでいると、結構構成に工夫があるけど、既成の中で読んでしまって、新しい情報に一喜一憂できないのは大失敗だった。

とゆ〜わけで、デルフィニアは最初っからとばさずに読むことを誓ったのもつかの間、我慢は2巻持たなかった。

4巻で王様になることは分かっていたのだが、先代王の庶子、こいつが主人公(?)、に、やっぱり実は王様の子ではない疑惑が!

ええ、やっぱりですよ、やっぱり。

別に王様の子であろうとなかろうと、この手の話の主人公なら克服できる障害だ。

なのに先が気になって2巻の途中で4巻をちらちらと見てしまった。

18巻も続くぐらいだし、話のスピードとしてはまったく無駄がないとはいえないが、吸引力はばっちりある。

ほうほう、そうきたか。自分の自制心のなさに絶望しつつ、3,4巻をゆっくり読もう(泣)

18巻を読みたくなる誘惑に耐えられるか。我慢できるうちに、連休中に1冊15分ぐらいのスピードで一気読みに走りたい。

デルフィニア戦記1〜2 茅田砂胡 中論公論新社 1993