妖狐×僕SS
妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス) 1 (ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 藤原ここあ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/04/22
- メディア: コミック
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妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス) 2 (ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 藤原ここあ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/04/22
- メディア: コミック
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主人公は心中とは反対にツンツンしてしまう女の子なのであるが、ちょっと強がりに出る理由付けがなくて、なんちゅう〜か正直うっとおしい。
ツンと行動した後、シュンとするのだが、このシュンに、筆者が心にもない言動をしてしまったときの気持ちを重ねることができない。
この漫画の主人公は二昔前の、少女漫画主人公のライバルの意地悪金持ちお嬢様を重ねる人への配慮がない言動をしている。
無愛想を気にしている「破妖の剣」の主人公と比べると相手の気持ちを汲まない言動をしているので、もっと自分を変える努力をしてから落ち込んだほうが、感情移入できる。
その言動で友達がいないのは、ま、普通でしょう。
意識をしていないのだろうが、自分を変える努力もせず、自分を見てくれないというのは、友達に心中をはかって行動してもらうことを当然とする意地悪お嬢様改心の話として十分成り立つレベルだ。
主人公補正で誤魔化してあるが、これ、主人公が性格を変える努力をする漫画の方向に向かわないのが、ガンガンなのかな。
ありのままの君系統?
下僕(といいたくなるシークレットサービス、つまりは警護人)の性格付けもなぜ奴隷体質なのか、説得されなくて、気持ち悪い。
主人公は家ではなく自分を初めて見てくれた人という理由から、警護人に心を開くが、もっと人を選べ。
読者は漫画の神の視点上あんまり警護人の行動に裏がない気にさせられるが、情報がない主人公の立場で警護人を見た場合プライドのなさ→得体の知れなさ、となり、ストッパーのないやつはめちゃくちゃ怖いと思うんだが。
自分には分からない理由で尽くされるのなら、気に入られているうちはいいけど、自分には分からない理由で突然憎まれだす身の危険を感じてくださいよ。
主人公が愛を知らずに愛にあこがれ、悪い男に引っかかる図式が当てはまるので、ちょっと引いてしまった。
この漫画的には、警護人の言っていることは嘘でしたとなる可能性がないんだろうけど。
こ、これがガンガンクォリティー?
とはいえ、ペンフレンドの話は上手かったし、作者の論理の立て方と私の立て方が違うだけなんでしょうが。